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鼠穴 nezumi-ana
Outline
茶屋通いが原因で散財した竹次郎。商いを始めようと江戸で財をなした兄に元手を無心。しかし、兄がくれたのはたったの三文。意地で十年働き、やがて蔵を建てる程の問屋に。ある日、兄の元を訪れ十年前の真意を知り、二人はうち解けるがその夜……。
How to read
主人公の竹次郎の感情の動きを色紙やトレーシングペーパーを重ねることで表現しました。実の兄から受けた血も涙もない仕打ちに怒りに震える気持ちがすこしずつ高まっていく様子、失意と絶望が覆い被さっていく様子など、感情の織りなす色模様を堪能してください。
copyright 2011 Akiko WATANABE