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二階ぞめき nikai-zomeki
Outline
吉原通いが過ぎて、親父に怒られた若旦那。番頭が心配して「気に入った女の子がいるなら身請けしては?」と勧めるが、「女ではない、吉原が好きなのだ」と言う。そこで番頭、屋敷の広い二階に吉原を作ってしまえば若旦那の吉原通いも治まるだろうということで、本物そっくりな吉原を、家の二階に作ってしまった。 さっそく二階へあがってみると、果たしてそこには本物と見まごうばかりのニセ吉原ができていた。
How to read
真っ黒な紙面の内側から、ちらちらと見える"色"。実は、袋綴じにした紙の内側は、淫靡な印象の色で塗りつぶされているのです。灯篭の灯り、張り見世の格子、遊女の姿……今は見るすべのない吉原の街並み。実際の雰囲気を想像しながら、登場人物をいっしょに”ぞめき”(吉原をひやかしながら歩くこと)を楽しんでください。
copyright 2011 Akiko WATANABE