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鰍沢kajika-zawa
Outline
山の中、大雪で道に迷った男。たどり着いた一軒家に住む美しい女は、かつての吉原の花魁、男はその客だった。男の持ち金に目を付けた女は、玉子酒に毒を入れた。男はなんとか逃げ出したが、女が鉄砲を持って追いかけてくる。前方は断崖絶壁。雪崩に足元を掬われて鰍沢の筏の上に落ちた。急流で岩にぶつかり筏はバラバラに。もう終わりだ。女が鉄砲を撃った……。
How to read
細かな風景描写がリアリティを感じさせ、サスペンス映画のようなはらはらする展開を、よりいっそう魅力的にしている落語です。吹雪の屋外と火の燃える室内の色の対比、女の怪しさ、殺されまいと逃げる際の緊迫感……。それらを臨場感たっぷりに、文字と色の組み合わせで、絵本のように表現しました。
copyright 2011 Akiko WATANABE